2012年4月29日日曜日

福島県民投票で決めよう! Fukushima of the people, by the people, and for the people

東京電力福島第1•第2原子力発電所を廃炉にするか再稼働させるかは、福島県民投票で決めたらどうか、と前福島県知事の佐藤栄佐久さん『地方の論理 フクシマから考える日本の未来』 佐藤 栄佐久 開沼 博【著】 青土社 (2012/03/30 出版)の中で話している。

福島県の未来をどうするか、中央政府に決められてしまうのではなく、地方の住民が自分達で決めるべきである。という趣旨だ。

いい提案だと思う。

再稼働か廃炉かの問題は、小さくも、決着済でもない。

 福島県議会は廃炉決議をした。福島県知事はそれを受けて、廃炉宣言を出した。
 だが本会議では廃炉案が採択されたが、それに先立つ委員会では否決されている。本会議は、委員会で廃炉に反対した議員が議場を退席したあと議決した。

本当の決着はついていない。
当然のことだが、東京電力は再稼働に向かって、原子力発電所の整備を着々と進めている。法に基づいて再稼働申請をすれば、行政は審査を始めるはずだ。
 いずれ政治判断が必要になる。それを先取りして 県民投票の仕方を工夫すれば、地域住民主体で落ち着いて議論を深められる。

再稼働論にも廃炉論にも、それぞれきちんとした理由がある。
冷静に徹底的に議論して、県民投票で決める。それが、これからの福島県の理念を作り歴史を作る。国民投票とは、違った深化の可能性がある。

除染した放射性廃棄物の仮置き場や中間貯蔵地をどこにするかも、その後で決めてはどうだろうか。
廃炉なら原発跡地内に作れるし、再稼働なら双葉地域だけに押し付けず福島県全域で引き受けるべきだし、福島県外にもていねいに説明し理解してもらって要請すべきでもある。

21世紀初頭の福島県民は、山海の深刻な放射能汚染という大きな大きな負債を、未来の福島県民に作ってしまった。 
中央政府にお願いされたり、押し付けられたりしないで、自分たちの未来は自分たちで決めたい。

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