保安院らしさ存分に発揮
保安院は、今年1月、大飯原発のストレステスト(安全評価)で傍聴を認めない方針を出し、委員2名から審議会欠席の抗議を受けていた。
非公開でコソコソと独善的に事を進める、安全神話時代を象徴する手法で、保安院らしさを存分に発揮した出来事だった。
さらに、第1回意見聴取会で、保安院では独自に確認もしないのに、「燃料の損傷を防止するための対策が講じられている事を確認した」と言って委員をびっくりさせた。
保安院の素人職員が電力会社の書類を妄信追認するという、保安院らしさを再度発揮した。
さらに、さらに、第1回意見聴取会で出された意見書にあった『福島原発事故原因を検証すべき』について、「東京電力は事故収束で大変だからお願いできない。(忙しくて)図面も探せない」と報告して、まともに検証しなかった。
東京電力が忙しいから検証できませんで済むと考える、保安院らしい不作為は健在であると印象づけた。
注目)野田総理は昨年12月に事故は収束したと宣言しているが、保安院では東電は事故で忙しいと言っている。
さらに、さらに、さらに、今年2月の意見聴取会では、理由も根拠も示さず「制御棒関連設備を評価対象外」にした。
大飯原発再稼働を急ぐという結論が決まっているのだから、評価に理由も根拠も不必要と、保安院らしい強い決意を示したものだ。
さらに、さらに、さらに、さらに、保安院は審議事項が残っているのに、終了の了解も無く審査会を終了して報告書を作ってしまい、委員をあきれさせた。
もちろん、報告書の内容は安全は確認したというものだった。
最後には、ずるさも保安院の身上であることを強烈に見せつけた。
野田内閣も負けずに、らしさ発揮
そして、保安院は大飯原発ストレステストで安全確認との報告書を提出し、
そして、そして、野田内閣の関係閣僚4人と関係なし男1人の5人が集まって、
議事録も作らず、
何をどう確認したのかうやむやの中で、
大飯原発の安全を確認した、原発動かさないのは集団自殺などと妄言を吐き始めた。
妄言の内容は、安全を確認したから過酷事故はないという、おなじみ原発安全神話の全面展開だ。
非公開でこそこそと独善的に事を進める、安全神話時代を象徴する手法を、野田内閣も見事に使いこなしている。
4月24日時点で民主党政権は、保安院らしさ、野田内閣らしさ全開で、大飯原発再稼働をめざし通いなれた安全神話街道を猛進中だ。
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