2011年11月26日土曜日

東電社員のみなさんへ質問=あなたは何のために電気を販売しているのでしょう

 2011年6月20日に清水正孝社長(当時)が退任すると表明したときに、東京電力の悪い面を『目線』と答えていました。

 「変えなければならない風土として、地域の皆さま、お客さま、株主、そういった方々への目線、マーケットインの考え方を失いがちなところがあります。そういった傾向が強い。まだまだ、外に向けての目線の高さを指摘されます。お客様志向を徹底する必要があります」
 また良い面は、「電力の安定供給を何が何でもやり遂げる点」を上げていました。

 東京電力は、経営者も社員も労働組合も責任を免れない、『原発事故』という重い罪を地域住民に対して犯しています。この罪に『金』『権力』など姑息な策は通用しません。放射能で地域を汚染している企業犯罪の根本的な償いは、企業再生しかありません。

 しかし東京電力は裁判で、原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。原発事故で排出した放射性物質は汚染された土地所有者のものであり、東京電力に除染の責任はないと主張するなど、原子力発電所運転や原発事故に対する姿は、私達地域住民の目には『狂人が刃物を振り回している』ように映っています。

 そこで、清水正孝社長(当時)の指摘に東電社内に賛否はあるでしょうが、的を射抜いていると考える東電社員のみなさんへ質問します。
 清水正孝社長(当時)は東京電力の良い面は「電力の安定供給を何が何でもやり遂げる点」と話していましたが、みなさんは『何のために、電力の安定供給を何が何でもやり遂げる』のでしょうか。

 経営者は何のために経営しているのか、社員は何のために働いているのか。根源的な問いを自身に問い、自身が答える事なしに再生は無く、償いも許しもありません。
 東京電力が東京電力を東京電力の中から生み出さなければならないのです。

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