悲惨な原子力発電所事故を解明する手がかりとなる事実が出てきたが、東電会長は記者に向かってアッカンベーをした。
AERA2011年9月19日号の『津波予測「不作為」の大罪』(大鹿靖明 記者)を読んで、暗然とした気分になった。
記事によると、東電は2011年8月24日になって、08年に巨大津波の想定をしていたと明らかにした。
東電では2008年4月に国の「長期評価」をもとに、遡上高15メートルの津波が来ると試算していたが、原子力安全・保安院の小林勝耐震安全審査室長には2011年3月7日まで報告していなかった。また、3月7日の報告には10メートルを越えるシミュレーション結果だけで、計算式や対策は無かった。
大津波を想定していたのに、震災後、東電の清水正孝社長(当時)や武藤栄副社長(当時)は記者会見で「想定外の津波」と繰り返していた。
大鹿記者が8月30日に東電の勝俣恒久会長の自宅を訪ねて、問いただすと、
「聞いてないよ」
9月1日に再訪して聞くと、激高して
「そんなん……関係ない!」
彼は振り向きざま私(大鹿記者)にアッカンベーをして、1億2千万円を借りて建てた豪邸に消えた。
悲惨な原子力発電所事故を解明する手がかりとなる重大な事実が出てたきたが、それを問うAERAの記者に、東電会長はアッカンベーをしたようだ。
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